こんにちは、またたびです。
今回はテーマは「戦争と石油」
南方作戦や米英への宣戦布告の理由にあげられることが多い石油問題、実は突っ込みどころ満載だったという話。戦前の政府や軍部の石油政策は割とマイナーな気がします。ま、航空機とか軍艦の方がかっこいいし、華々しいですしね。僕もヒコーキ大好きです(笑)
しかし兵器を動かすためには石油が不可欠!
「オクタン価がー」とか「松根油がー」の前に読んでほしい本をまとめました。日米開戦なんていらんかったんや…
どれも良書なのでぜひ読んでみてね!
1:基礎編
- 石油の「埋蔵量」は誰が決めるのか?
- 日本軍はなぜ満洲大油田を発見できなかったのか
基礎知識つけるためにはこの2冊!
著者は総合商社で石油に携わってきた業界人。精製、流通など、初心者向けにやさしく解説している良書。残念ながら原油のマイナス価格騒動で在庫払底中。
- 結局、世界は「石油」で動いている
今ちょっと手元にないのでうろ覚え。
結構読んでて楽しかった記憶が。
上記2冊とは別の切り口でなかなか為になる本だった気がします。確か各国のエネルギー政策まで踏み込んでいたような…?
片付けで出てきたら追記予定。
2:軍部の運用編
- 陸軍燃料廠 新装版
陸軍の石油政策についての本。
南方方面や満洲での人造石油、国内での松根油など、戦時中の石油事情についてまとめられています。現在は米軍基地になっている岩国の精油工場についても書かれています。
3:運搬ほか
戦中の海上輸送の実態が学べる本。
著者は海軍輸送艦隊の参謀。
連合艦隊に駆逐艦を取り上げられ、まともな護衛すらできずにぼこぼこ輸送艦が沈められていく。そんな内容がつづられています。油槽艦(タンカー)の話が奇跡的に南方から生還する話もでてきます。
まとめ
上記の本を読めば、いや、読まなくても分かるかもしれませんが、安易にドイツに加勢せずに慎重に様子見し、基礎的な工業力と科学力を上げれば日米開戦なんてしなくてもよかったんですよね…
満洲、朝鮮、台湾、南洋諸島で十分だった訳ですよ。
でも戦後の日本の発展も敗戦あってこそなので何とも言えません。